アライグマから農作物を守りましょう!
アライグマの野生化
アライグマは、北アメリカ原産の動物でもともと日本にはいない動物でした。テレビアニメが放映された影響で、その愛くるしさからペットとして輸入されるようになりました。その後、飼っていたアライグマが逃げ出したり捨てられたりしたものが、北海道で野生化した原因となっています。
アライグマの外見
アライグマは体長約55センチメートル、体重約5キログラムから8キログラムで灰褐色の体毛に覆われています。一見するとタヌキに非常によく似ていますが、両目の周りから頬にかけて黒い斑紋があり、長くふさふさした尻尾には黒いしま模様があります。また、人間と同じように前足と後ろ足は指が5本に別れており、その指先には鋭い爪が生えています。
アライグマの生態
アライグマは水辺の近くの森や林に住んでいます。日中は他の動物が地中に掘った穴や木の洞、時には農家の納屋や物置などに潜んでいて、夜になると餌を求めて活発に動き回ります。食性は雑食性で昆虫やカエルなどの動物性のものから、ヤマグワやサルナシ(コクワ)、ヤマブドウなどの木の実やトウモロコシ、スイカ、イチゴ、トマトを始めとする農作物などの植物性のものまで幅広い食性を持っています。積雪期に入って自然界の餌が少なくなると、納屋などに備蓄してある米やもみ殻、麦や米ぬかまで食べることが知られています。さらに、冬期間には半冬眠状態になり、その間何も食べなくても生き続けることができます。アライグマは、北海道の厳しい寒さにも耐えうる機能を備えているのです。
アライグマによる農作物の被害
砂川市では、平成18年くらいからアライグマによる農作物への被害が発生し、被害は増加する傾向にあります。砂川市ではトウモロコシやスイカなどに被害が集中しています。アライグマは、手先が器用で鋭い爪を持っています。この器用な手先でトウモロコシは皮をむいて食べますし、スイカは500円玉くらいの穴を開けて中の果肉を少しずつ器用に取り出して食べてしまいます。砂川市ではアライグマによる農作物への被害防止策として、箱わなによる捕獲を行っています。
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